ついに念願の四国ツーリングを決行する時がきた。思えば3度目の挑戦だ。
1回目・・・それは3年前。メンバーの休みと僕の休みが合わずに断念。
2回目・・・去年。フェリーの予約も完了したにもかかわらず、我がバイクの免許が失効・・・なんと免許の更新をすっかり忘れてたというすばらしいオチ。
今回のメンバー。
幸政(ドラッグスター)・・・気づくと8年の付き合い。いつも一緒にツーリングするへタレライダー。
福ちゃん(W650)・・・付き合いは浅いが、笑い上戸のまじめなむっつりすけべ。
嫁(Volty)・・・いままでタンデムだったが、ついに長期ツーリングに自走で望む。ツーリング料理長。
コットン大佐(バルカン・チョッパー)・・・もちろん僕。バイクの走行距離は既に9万7000キロ。
今回のキャンプ場も東北ツーリング同様、全て無料キャンプ場を使っています。参考に。
一日目は徳島行きフェリーへ乗り込む。フェリーは19:10発。フェリーに乗り込む時にはあらかじめ食べ物・飲み物は購入する事。で、フェリーではひたすら飲んで酔っ払って寝てすごす。
お台場から徳島行きのフェリーに乗り込む。
料理長はバイクに鍋を搭載!鍋ライダー! 今回、鍋の役割は大きい。まずこれでご飯を自炊する。そして・・・
そしてコットン大佐のレッドスコルピオン号は・・・ボンゴを搭載!今回はタンデムではないので楽器を持って行くことにした。そう、キャンプで楽器!原始的キャンプ!
フェリーに乗り込む
東京湾から見る、夜の東京
フェリー内ではいろんなバイク乗りと交流〜。
徳島到着は午後1:30。
海にたそがれる帽子をかぶった幸政。海の向こうに見えるのは紀伊半島。かつてジェイミーとツーリングした地。
徳島港が見えてきた。
二日目。四国へ着いて一日目。この日の最初の目標はラーメン!既にツーリングマップルには載っているが、僕の2004年版には載っていないが、有名なラーメン店。『いのたに』へ。
感想は・・・う、うまい! 全然美味いです。その代わり混んでるので注意してね。点数は10点中、8.5点。ちなみに10点はうちの親父のラーメン。9点は嫁のラーメン。
『いのたに』で腹ごしらえした後、徳島についたこの日、僕らが目指すのは室戸岬!うまくいけば、夕焼けを室戸岬でみることができる。
55号線をひたすら海沿いに南下!信号、車はナシ!海沿いを快適にクルージングだ(もちろん走行しながらの撮影)
室戸岬はもうすぐだ!しかし、太陽が沈みかけてきた。間に合うのだろうか!?
室戸岬での夕日は間に合ったのだがほんとにギリギリだったので写真を取る暇はなかった。
室戸岬夕陽丘キャンプ場
このキャンプ場はシーズン期間は有料らしいが、GW期間は無料だ。綺麗で整備されたキャンプ場だが、相変わらず車で来るキャンパーは汚して帰る・・・死ねばよいのに。
キャンプで炊飯って焦げたり、うまくいかないのでは?という人が多いだろうが、我々には何の事か。キャンプとはいえ、リゾットも作れば洋風煮物でも何でも作る。火起しも簡単で早くて無駄がない。既に炊飯も火起しも完成されている(自慢!)。なのでガスコンロはあるがほとんど使わない。火起しの方法は別ページ見てください。
この日は今回の旅の最初のイベント、龍河洞の冒険コースだ。
室戸岬の途中の坂道から高知方面を見下ろす。
龍河洞
龍河洞に到着。
残念ながら冒険コースは僕は撮影しなかった。冒険コースは普通にケイビングというスポーツを体験する。つまり、地面を這って進んだり、数メートルある縦穴を両壁に手足を這わせてスパイダーマンみたいに登るのだ。なのでカメラを持って洞窟にはいるとかなりの確率でカメラが壊れたりするらしいのでぼくは諦めたが、幸政はカメラを持って入ってくれた。後ほど写真をアップしたい。
また冒険コース経験者はカードが発行されて、そのカードをみせると龍河洞の食事処は10%オフに、龍河洞温泉も半額にしてくれる。
この日の僕らのナビゲーターは原さん。とてもおもしろいおじさんだった!
さて、ついに幸政から龍河洞の写真が届いたのでアップしておく
最後みんなで記念撮影
龍河洞温泉
原さんの知り合いの方が掘り当てた温泉らしい。諦めずに掘ったら温泉が沸いたらしいが2億?投じたとか!? なかなかよい温泉だった。
種崎千松公園キャンプ場
もちろん無料だが、ナチュラルキャンパーが多い。まあ皆さん気さくですが、なぜか全員バイクを持ってるんだな・・・なんだろうか・・・
海側を選ぶとこんな感じ
この日の目的は四国カルスト!高原地帯のワインディングだ。
海沿いの県道14号線で四国カルストを目指す。めずらしく殿をつとめる。
朝は曇り空だったが、四国カルストに近づくにつれて天気がよくなってきた。
しかし僕らは四国カルストは南側の国道197号線と北側の383号線の両方を指しているのかと勘違いしており、197号線を高知から宇和島へ走りぬけた・・・が、南側の197号線は確かに景色はよいが高原地帯ではないのだった・・・
途中の道の駅で売っていた巨大な竹の子
走りやすく気持ちいが求めていた高原地帯ではなかった・・・
後続のみんな
道の駅『広見森の三角ぼうし』
何気なく寄ったこの道の駅で思わぬプレゼントが待ち構えていた。たまたま僕らが道の駅に到着した時、地元民の「餅投げ大会」が開催される時間でビジターの僕らも参加させてくれた。餅の数、2万個が舞台の上から下にいる僕らに向かって投げられた!
もちろん得た餅はお持ち帰りだが、餅にまぎれて小さな子袋も投げられていた。その中にはなんと商品引換券が!
投げられた餅を顔面に喰らいまくった福ちゃん
幸政は地元でも手に入りにくい日本酒と地ビールをGET!
津野川キャンプ場
この日も無料のキャンプ場でキャンプ。ここ津野川キャンプ場は四万十川の川辺にあり、静かで荘厳だ。
夜は戦利品の日本酒と餅でちげ鍋。(ボンゴ(ラテン楽器)も手前に映ってます)
あるのは月明かりと焚き火の明かりだけ。静かな風が目の前の川から吹いてくる、その中でのキャンプは最高のフィーリングだ。
キャンプ場目の前の四万十川。夜は荘厳としか言いようがない。
この日、向かうのは道後温泉としまなみ海道入り口のキャンプ場だ。そしてこの日は今回のツーリングでの目的の一つ”鯛めし”を狙う!もちろん、自炊で作る!
海沿いの378号線を宇和島から徳島に向けて走る。やはり海沿いは最高に気持ちい!
道の駅『ふたみ』
お昼はここで休憩。きれいな海辺にある道の駅だ。道の駅でお昼ご飯はあまり期待できないことが多いのだが、この道の駅のレストランは旨い! 冷や飯と鯛丼?みたいなのが極ウマです。
海から見た道の駅
道後温泉
温泉フリークでもあるコットン大佐には見逃せない温泉だ。
もちろん入るのは「温泉本館」。入浴料はさほど高くない400円だったとおもう。湯質自体は特徴はないが、建物がすごいかっこいい。むかしのまんま。
日本家屋の建築美!
大角海浜公園キャンプ場
オススメのキャンプ場の一つ。もちろん無料。ただし人が多い。
このキャンプ場のオススメする理由は、しまなみ海道がすぐ見えてテンションあがるってことと、ここから見える夕日は最高だ。
サイトへバイクの乗り入れは柵があってできないが、綺麗ですごしやすい。
明日はついにしまなみ海道だぁ!(夜はキャンプ場からライトアップされたしまなみ海道を見ることが出来る)
鯛めし
これが伝説の鯛めし!
鯛はスーパーで798円で手に入れた、朝獲れたての鯛。大きさは40cmくらいのでかいやつ。
そして炭火ご飯。もちろん、だしの昆布もこのために鍋ライダー(嫁)が持参してくれた。
味はというと・・・・は、はげしく極ウマです!五合炊いた(他にも焼肉やサラダも作ったのだが)、ご飯は瞬殺です。おかずはいっさい不要。鯛のだしのうまみだけで、いくらでも、いくらでも食べれます。
さいこーの夕食でした。恐らくこれを超える”飯”もキャンプ料理もないだろう。
このツーリング後半のメインイベント、しまなみ海道の日。風は強いが晴天!ついに念願のしまなみ海道を横断です。
これがしまなみ海道!!覆面パトがいるのでスピードは気をつけたほうが良い。
で、しまなみ海道、感想はというと・・・「まあ、いいんじゃない?」程度・・・だった。
たぶん、ぼくらはすばらしい景色の中を走る事に慣れてしまっているのかもしれない。贅沢だな。天橋立の時も「へー、これが?」だったし、「松島」も。でもとりあえず経験だ。
竹原
しまなみ海道を四国から広島に渡った後は竹原市へ向かう。竹原から波方(大角海浜公園キャンプ場のすぐそばの港)へフェリーが出ているのでそれで四国へ戻る。フェリーは一時間おきにくらいで1500円程度で乗れる(排気量による)。竹原では有名なお好み焼き屋さんでお昼を取った。
竹原の町並み。竹原にこんな町並みがあるとは知らなかったのでかなりテンションあがった。
有名な「ほり川」。広島焼きはとても旨かった!オススメできる。
湯之谷温泉
広島から戻った僕らはそのまま次に目指すのは、翌日の讃岐うどん!
しまなみ海道を渡って戻ってくるだけでほとんど1日近く使ってしまったので、新居浜市でキャンプを考えたのだが、もちろん、毎日の温泉は欠かせない。
この日入ったのは『湯之谷』温泉だ。
概観はかなりえぐい。
湯之谷温泉・・・それはぼくの温泉入浴史にダントツのワーストNo1を刻んでくれた。
値段は安く350円。そのかわり、概観はかなり危険だ。国道から見ると妖怪屋敷に見えたが、みんなで「まあ、温泉って見た目じゃないからな。先入観はよくない。とりあえず行ってみよう」という事となった。
人もかなりいるし地元のナンバーの車も多く、さて裸になりいざ入浴!と、ドアをあけると廊下があり着替えるところと、浴室の間に廊下があった。その廊下にはトイレらしきものがあるのだが、これがまたおしっこ臭く、廊下もぼろぼろだ。
さて浴室に入ってみると・・・えっーーー!湯船がすっげー小さい!ちょうどひょうたんの形をした湯船だが大きい方でも4畳半?くらい?? 小さい方は3畳半か2畳・・・しかも、人が多いし・・・
さらにこの温泉に来ている人々、なんか怪しい感じの人が多い。何が怪しいって見た目がなんかちょっと頭がおかしい感じの人?が・・・・。おへそくらいまでひげを伸ばした仙人みたいな人や酒は飲んでなさそうだがフラフラな人。そうまるで妖怪温泉だ。
しかも小さな湯船はうっすらと白く濁っているのだが、廊下がおしっこ臭かったので、湯船でもだれかおしっこしたのかと思ってしまう感じだし、なんせ狭い湯船に妖怪みたいなおっちゃんたちの入浴しているのでまるでおっちゃんとソープランド入ってるようなすごいキモイ。
もちろん、速攻ぼくらは出てきました。嫁に聞いたところ女子風呂も何もかも同様のようだ。
そしてさらに極め付けがこれ。
この写真をよくみてほしい。
上部のチラシの真ん中・・・『今夜飲んだら明日元気、一度お試しください 効果なかった と 言う人は200人に一人位』 って200人に一人位ってえらい曖昧じゃない?
当店のおすすめ品の左・・・『ふしぎな珍味』ってなんだ???
しかも値段がどれも高い。1粒計算すると、え、100円?一粒?
黒鳥海浜公園キャンプ場
と、妖怪温泉、湯之谷を後にした僕らはもちろん無料の黒鳥海浜公園キャンプ場にて本日はキャンプ。(残念ながら写真を撮るのを忘れた・・・)
バイクは乗り入れできなくはない。サイトは公園の奥の方にある。入れる入り口が2箇所あり、片方からはバイクの乗り入れが可能。
この日の目的は讃岐うどん!!
噂の讃岐うどんを食べる!いざ、うどん名店地帯へ向かう。尚、今回行ったうどん屋はあらかじめ入念な下調べに基づいて、おいしいという噂のお店に行ってみた。
県道13号線からの眺めはよい。
おばけうどん
うどんの評価は5点満点中。
<評価>
うどん・・・3点
つゆ・・・5点
ぼくらの総合ジャッジ・・・4.0点
つゆはめっさ旨い!
安藤うどん
<評価>
うどん・・・4.5点(ぼくは5点)
つゆ・・・3点
ぼくらの総合ジャッジ・・・4.5点
麺はすごい美味しいです。こしもあるし。ただ、つゆが微妙・・・。
たむら
もはや「うどん たむら」は伝説の旨さ。行列は1時間30分も並ぶ!行列大嫌いだがまずなかなか食べれないのでやむ得ず並んだ・・・。
僕が参考にしたうどんツアーズもツアーするたびに毎回、田村を食べるほど。
<評価>
うどん・・・3.5点
つゆ・・・2.5点
ぼくらの総合ジャッジ・・・3.5点
別に?って感じ。ならぶほどじゃない。小麦粉はオーストラリア産らしい。
つまり、讃岐うどんは確かに旨いのだが「うどんの限界点を超えられない」と思った。どんなにがんばってもうどんはうどん。まあブログにも書いたけど、うどん以上の料理ではないと感じた。
うだつ
讃岐うどんを堪能した後はうだつの町並みへ。ここはなかなか好きな場所だ。
古い町並みのエリアといえば、妻籠、馬籠、竹原・・・といくつか回っているがうだつは格別だ。なぜなら全てがリアルだ!はっきり言うと、古い日本家屋はみんなボロボロ。でもそれがすごくリアルで京都みたいな観光用に作られた感がなくて僕は非常に好きだ。
ちなみに妻籠は地元の方の努力で家屋を守っている。(ぎゃくにうだつは放置Playなのかな?)
一見すると綺麗な町並み。屋根の低さが昔の家屋である証拠だろう。
よくみると左に傾いている。また屋根に雑草が生えてたりする。リアルだ!
憧れの囲炉裏!!一戸建てに住むなら必ず欲しい。
前川キャンプ場
うだつを後にした僕らは「ふいご」温泉に入り、前川キャンプ場へ向かった。ついに明日は東京へ戻る日だ。徳島のフェリー乗り場に一番近い無料キャンプ場といえばここだろう。フェリー乗り場までは40分程度。
ついに今回のツーリング最後の夜だ。今回も事故もなく、しかも天気に恵まれ非常に楽しい旅が出来た。いつもみなでいう、このままツーリングが仕事に出来ればなと。
前川キャンプ場を後にした僕らは徳島のフェリー乗り場へ向かった。四国と別れの時だ。
さらば、四万十川、さらば妖怪温泉!またね!
今回のツーリングで、山口県と九州以外の47都道府県をキャンプツーリングしたことになる(佐渡島も行った!)残念ながら山口と九州はいけるかどうか・・・来年のGWのツーリングはどこにいこうか!
|